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きものがたり

浅草橋で着物着付け教室を運営しております瑠璃子です。着付教室の様子や創作帯結びコーディネイトなど綴ってまいります。
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黒繻子の掛け衿のお話と教室お稽古紹介

こんにちは、瑠璃子です。
今日もよろしくお願い致します。

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この日はチョッと変わったお着物をお持ちになってNさんがお稽古にいらっしゃいました。
紅色の縮緬半襟にざっくりとした紬のお着物。(全てお母様のお持物です)

紬のお着物の衿に黒縮緬の半衿を上手につけて掛け衿のようにしていらっしゃいました。
とっても個性的でお洒落でしたよ♪

本衿の上に付ける掛け衿


本来の掛け衿は共衿ともいわれるように本衿の上に共の布を掛けております。

何のために・・・?

着物のお衿って一度袖を通しただけでも特に上前の衿が汚れませんか?

いざ着物をたたむ段になっ衿に薄っすら汚れの線があることに気が付くとあ~ぁ、また・・・と少々落ち込み、あまり汚れが付いてないとよかった!と安堵致します。

お手入れに出すのもこの衿の汚れが目立ってくると致し方なく・・・( ;∀;)。

お衿って案外汚れるんですよね。いよいよお手入れしてもその汚れが取れなくなった時は掛け衿が付いておりますのでそこだけ外して洗って頂けます。(わたくし胸をはって不器用と言えますので決して自分で衿を解いて洗って、縫い合わせてなどとは致しませんので(;´∀`))

それでも傷んだり使えなくなったその時は本衿を出せばいい訳ですがそこまで今の時代なかなか着込みませんよね。

江戸の時代に黒の掛け衿にした訳は


昔は着物が日常着でしたが庶民は富裕層のように何枚も着物を持ち合わせておりません。それに現代のように頻繁にお洗濯♪なんてことも出来ません。
そこでどうしても汚れやすい衿に黒い繻子などの生地を掛け汚れが目立たない工夫をしていたそうです。

江戸時代の浮世絵の美人画にも幾つか黒衿が付いたお着物姿で美人が描かれています。
着物は本来直線裁ちですのにその姿は衿周りといい腰周りといい袖も裾も全て着物の線が曲線で描かれて女性は本当に艶っぽく表現されたものが多いですね。

今ではそのような掛け衿を黒衿にしたお着物姿はあまり見かけませんがこの時代とても自然に描かれているのでファッションとして見ることが出来ます。

衿といえばわたくしの祖母は普段手拭を衿元に包むように掛け、その手拭を時に埃よけにほっかむりにしたり肩にかけて髪を梳いたりして活用しておりました。
自然と衿を汚さないようにしていたのですね。

勿論人様の前ではそんな姿は微塵にも見せないお洒落な祖母でしたが・・・。

話がそれました(;´∀`)。

さらに江戸の時代に黒繻子の掛け衿にした訳は


奈良時代に結い上げていた髪を江戸時代になって再び髪を日本髪に結い上げるようになりました。結髪の時に用いる鬢つけ油(いい匂い♡)をキュッキュとつけて後頭部弛ませ両サイドを張らせて結い上げる髪は衣紋をかなり抜かないと衿に付いてしまったのでしょうね

そこで衣紋を大きく抜いてさらに掛け衿に黒繻子の衿をつけて鬢付け油が衿に付かないようまたはその汚れが目立たないように工夫していたようです。
それでもあの鬢付け油は付いてしまったでしょうね~。

わたくも時代劇で町娘などが着る着物に黒繻子の衿が付いていているのを見てチョッピリ真似してみたいな、と思った時がありましたが結果的にはその黒繻子の衿だけ外して洗っていたというとても実用的なものだったんですね。

Nさんの黒の掛け衿


よ~く見ると左上前側の方の肩山のあたりに白や赤色で刺繍が施されていてそのお色は半襟の紅色と相まってとても計算されたコーディネートになっておりました。こちらではお見せすることが出来ませんでした(..)。

黒のかけ衿

決して小紋などのタレ物ではして頂かない方が宜しいとは思いますがこのようにホッコリとした紬には少し冒険しても遊び心満載で面白いのではないでしょうか?

やりすぎは首を捻りますがこの位の外しはとても新鮮に映りました。

さて肝心のお稽古ですがまだいらして4回目。以前Nさんのお母様もお稽古にお越しになっていらっしゃいましたが今年の成人式にNさんの日本髪からお着付けまで全てなさったというのですから(そうそうNさんは二十歳であらせられまする~)お嬢様もお母様同様器用なのかもしれません。楚々とした美人さんです。

<振袖で浅草へ

お太鼓結びのお稽古の様子


いつもスッキリ着付けられていらっしゃいます。
この日はお太鼓結びのお稽古に入って二回目の日でした。
紬にお太鼓結び

三重紐を掛けたところも、帯枕と帯を持つ場所もこれからお太鼓を背中に付ける前の手のバランスもとても良く
<紬に八寸名古屋 お太鼓


その甲斐あってお太鼓が背中に均等の高さと帯枕を等間隔に決めることが出来ました。テキストに載りそうなほどのきれいな所作ですね。この辺りは生徒の皆様忠実に行ってくださいますので皆様も本当に上手にお太鼓を背中に乗せていらっしゃいます。

面倒がらずにひと手間丁寧に入れることで毎回帯結びが裏切らないのですから一連の流れの中にしっかり取り入れて行って下さればおのずと綺麗な仕上がりになってまいリます。

紬に八寸位名古屋でお太鼓結び

お写真の撮られ方も肩の力が抜けてきて自然のポーズになってまいりましたね。おはしょりも綺麗に始末が出来ているようですので一通りの動きが自然に出来るようになったらお出掛けも怖くないですね。

浅草橋着物教室和楽庵のご紹介


当教室では全くの初心者の方から以前にお稽古されていた方、期限が決まっていてそれまでに何とか着付けられるようになりたい方、あるいはさらにご本人様の個性を引き立たてるお着付け方法、何より大切なその方にあった補正の仕方、綺麗にピンとはった美しい半衿のつけ方、お着物を着た時の美しい所作などを実践を交えて丁寧にお伝えしております。

更にそれらが生かされるよう年に数回はお着物をお召になってのお出掛け会を催しております。
そして実践でマナーを会得してそれぞれ皆様少しずつ自信をつけ楽しんでていらっしゃいます。

またお稽古の最後に着上がりのお写真を撮らせて頂き上手く出来たところと、これからの課題をしっかり見付けて頂いております。
前回と常に比べることでご自分の上達ぶりを把握してまたどこが出来ていないかを知るのは的を得た練習に繋がります

お稽古においてはわたくし自身が決して器用ではなかった為にお出来になれない時の焦りや辛さを十分理解しております。そんなわたくしでも好きなことだからこそ少しずつ上達しこうして続けることが出来ているんですね。(まだまだですが・・・)

お稽古は楽しく進めてまいりますのでご安心下さいませね。

それからお着物を通して色々な方との出会いもありおのずと世界が広がってまいります。

街にお着物で繰り出したい、歌舞伎を見に行きたい、お茶のお稽古に自分で着物を着付けていきたい、お子様の行事ごとにお着物で参加したい、子育てがひと段落して自分の為に何か手に技術をつけたい、など皆様それぞれの夢がおありかと存じます。

微力ながらわたくしはそんなお一人お一人に寄り添いながら一番魅力的な着物姿を引き出せるようお手伝い出来たらこれほどの幸せはございません。

お着物は着たいけれどなかなか踏み出せなくって・・・と悩まれている方はその時点でもう一歩前に踏み出していらっしゃるのですから勇気を出してお問い合わせ下さいませ。

お目に掛かれるのを楽しみにお待ち申し上げております。

長くなりましたね・・・。今日はこれで失礼いたします。

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今回はとても長かったのに最後までお付き合いくださりありがとうございます
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【 2015/02/06 】 お教室 | TB(-) | CM(-)