お盆休みも終わり日常が戻ってまいりました。
休みボケにならないようにしなければ・・・と思っておりますが年中無休のボケボケはどうしたら宜しいのでしょうか?
先日伊勢丹で「京都で涼む」と称して夏の京都を集めた京都展を開催していましたのでお買い物ついでにフラフラと足を踏み入れてしまいました。
あまり時間もなかったものですからそこにあった〈茶房 京煎堂〉の抹茶プリンパフェも〈祇園きなな〉の冷やしぜんざいも通過して雑貨には後ろ髪をひかれつつ・・・
なんと老舗〈公長齋小菅〉さんの籠バックも流し目で・・・藍染のストールには手を触れつつも通過したのにやはり立ち止まってしまった場所・・・象嵌のブース。
■『象嵌とはタガネを使ってヤスリ状の刻みを入れた素材に純金、純銀を打ち込み 錆液を塗った素材を火で暖めて赤錆を出し、純金、純銀だけをきれいに磨きだします。』
仕上げには毛彫りと云って毛のような細い線で 陰影を付けていきます。
世界でも古くから武器や宗教的なものに用いられていたようです。
日本には奈良時代から大陸に伝わったもので刀身や太刀の柄頭 鎧、仏具に珍重されました。
黒ベースに、金細工でデザインされた豪華な品々・・・。
ブローチや指輪やイヤリング、カフスボタンにネクタイピンその他色々あったようですがわたくしには帯留しか目に入りませんでした。
それもこの蔦の葉をモチーフにした帯どめに釘付け。前々からこんな帯留が欲しかったんですぅ。

こうして写真に収めたということはついつい手に入れてしまったということで・・・(;´∀`)。
帰路に着くまでに日ごろ怠けている頭がフル回転。何の帯に合わせようかしら~?
ということで早速合わせてみました。
洒落袋に瑠璃紺と赤橙(あかだいだい)の二本取り三分紐

幅1cm程度の平組帯締めもOKでした。

つた蔦(唐草)は、どこで切っても、そこから根が出て、どんどん広がっていくため、 その生命力にあやかって家系の繁栄の願いを表しています。
こちらは金糸銀糸に縁どられた三分紐の二本取、深紫と白色です。墨流しの袋帯で

あの~ほとんど変わりないとは思いますが水色と白も・・・

同じ帯でも差し色が少しでも覗くと帯と帯留めの雰囲気がきりりとしまったり優しくなったり感じますね^^。
次は色漆を使用した箔素材の袋帯。なかなか渋めの赤銅色の帯に黒ベース、金銀細工の帯留がしっくりきていると思います。

続けて以前にも登場している横菊を金糸銀糸で施してある黒地の袋帯に金銀の三分紐で・・・蔦菊文があるぐらいですからピッタリと思っていたのですがアップで見ると蔦と菊がバラバラのような・・・。

でもね、こうして全体の引きで見てみるとバランスは保たれています。(あらら・・帯どめを置いた場所が良くなかったですね)

帯留を生かすのでしたら無地場に置くとスッキリして無難ですが、コーディネートをしてみるときは少し離れて全体のバランスを見るとごてごてしているかしら~と悩んでしまうものも案外素敵に調和が取れていたりいたします。
そんな訳でこちらの帯全てに合いそうなのを見届けて一安心。
象嵌帯留、今度は着装した時にアップ致しますね♪
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きものがたり◇
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